先日「生物の根底にある念を造形する」というテーマの作品が完成しました。
さらにこのテーマを掘り下げて、次の作品に繋げていこうと考えていると
ふと、頭をよぎったのが「電脳」と「縛れる思考」という言葉でした。
この言葉から生まれたのが、下記のツイートで紹介している
ふたつの頭部がウニョウニョしたもので連結し、思考を共有しているところを描いたドローイングです。
DRAWING.
— Teruyuki Kurihara (@Teru_Kurihara) June 30, 2020
前作で得た「生物の根底にある念を造形する」というイメージを掘り下げようと思ったとき、「電脳」と「縛れる思考」という言葉が浮かびました。
ここにどんな脈絡があるのか、今作を描きながら考えていきたいと思います。 pic.twitter.com/t7H6DcX9Gp
まだ制作中の作品ですが
前作から得た「電脳」と「縛れる思考」という言葉が、どのように次のイメージへと繋がっていくのか
そして、これらの作品にはどんな脈絡があるのか?、制作と同時進行で考えていきたいと思います。
電脳が連結し合うことで生まれる思考
今作を描いているうちに思い浮んだのは
電脳して連結し合う思考から生まれる念は、我々の潜在意識になにを残すのか。
という疑問であり、ストーリーのようなものでした。下記がそのときのツイートです。
DRAWING.
— Teruyuki Kurihara (@Teru_Kurihara) July 4, 2020
電脳して連結し合う思考から生まれる念は、我々の潜在意識になにを残すのか。 pic.twitter.com/dBAV17ZjcL
ふたつの頭部はウニョウニョした機械(電脳)を媒介しながら思考を共有しています。
ふたつの思考が連結し共有することでどんな念(想い・感情)が生まれていくのか
僕はこのドローイングを描きながら、彼ら(頭部らしきもの)がどのようなことを感じているのかを想像しています。
このように制作過程を追ってみると、僕は作品のイメージが先にあるのではなく、描いたものからインスピレーションから受け、さらにイメージを膨らませて次の線に繋げていることがわかりました。
よく考えると曲の作り方も一緒です。
「完成のイメージが先に頭の中にあって作る」というようなことを多くのアーティストのインタビューや書籍などで目にしますが
このようなプロセスと比べると、僕は先だった明確なイメージはないけれど
「作品とリアルタイムにセッションを行いながら完成像をイメージしていく」というような思考のプロセスをしているようです。
配線とシナプス
2020年07月11日追記
DRAWING.
— Teruyuki Kurihara (@Teru_Kurihara) July 9, 2020
自分でも完成が楽しみになるくらい順調に進んでる。電脳がどのように拡がっていくのか、もう一歩深いところで理解できたらよりよくなる気がする。 pic.twitter.com/dFrtaWIbTa
DRAWING.
— Teruyuki Kurihara (@Teru_Kurihara) July 9, 2020
Wiring and Synapses.
配線とシナプスのようなイメージ。 pic.twitter.com/bjFaDgKX3G
ふたつの脳が電脳(電気)をかいして思考を連結させる。
このイメージで描き進めるうちに「配線」と「シナプス」というキーワードが浮かびました。
配線=神経細胞
シナプス=神経のつなぎ目
ふたつの脳を繋ぐプラグみたいなもの。
「脳を繋ぐモジュラーシンセ!」
ではないか?
「電脳」と「縛れる思考」完成!
2020年8月22日追記
ドローイングの制作過程を細かくアップして更新しよう思っていたのにしばらく日が経ってしまいました。
SNSには随時アップしていたのですが、こちらまで手が回りませんでした。すいません。。
そんなこんなですが作品は完成!ぜひ観てください。
ひさしぶりに満足できる作品が完成したと思います。
制作途中も今までとは違うと手ごたえを感じていたので、こうして形にすることができてうれしいです。
描きながら得た着想を次の作品に活かそうと、すでに次回作も制作を開始。
インスタやツイッターなどで日々アップしていくのでぜひチェックしていただけるとうれしいです。
「電脳」と「縛れる思考」 まとめ
ここまでの制作過程を振り返りながら道のりをまとめてみました。
制作過程を随時アップしていこうと思いましたが、途中から手が回らずに中途半端な感じになってしました。
作品はとてもいい感じに制作できました。
原画も観ていただきたいので来年あたりにどこかの機会で個展をしたいなって考えています。
引き続き、応援よろしくお願いします。