2月にリリースを予定していたアルバムFrozen Dustですが、2ヶ月遅れとなりましたがリリースされました。
コロナなどの影響でどうなるかと思いましたが、無事にリリースされて本当によかったです。
楽しみにしていてくれた皆さん、本当にお待たせしました!
レコードについては流通の関係で届くまでもう少し時間がかかるようなので、もう少しお待ちいただけると幸いです。
またフィジカルリリースに続いてSpotify、APPLE MUSICなども解禁されたのでぜひ聞いてみてください。気に入ってもらえたらプレイリストに加えていただけると嬉しいです。
Mille Plateaux Bandcamp
Frozen Dust Spotify
Frozen Dust APPLE MUSIC
Frozen Dust 収録曲紹介
ツイッターでアルバムに収録された全曲を紹介していました。転記するのでもしよろしければ読んでみてください。
①COIN TRAP
アルバムのオープニングトラック。analog fourを使ったノイズ・ドローンサウンドから後半部に展開するギター。内側から少しずつ侵食して最後に崩壊するようなイメージ。不穏で錆びついた雰囲気はよく聴くバンドサウンドからの影響かもしれません。
②Down
収録曲の中でいちばん古い曲。FLをメインに使用したビートトラックです。制作当時、高円寺にあった「small music」というマニアックなレンタルCDショップに通って、ワープやミルプラトーなどエレクトロニカ界隈の作品を聴き漁っていました。その影響を大きく受けた作品です。
③Blurry Wind
前作の流れを組むシンプルなギターアンビエント作品。大航海時代に大嵐で船乗りの夫を失い、その痛みを癒すことのできない未亡人という物語を設定して音を作りました。タイトルは大切なものを失った喪失感を秘める未亡人の視点から「ぼやけた風」とつけています。
④Foggy
Foggy/霧と題したギターアンビエント・ドローン作品。淡く霧がかった幻想的な海に見惚れる船乗りの心象風景を歪みとトーンで表現することを目指しました。いま聴くとレクイエムように感じるのが不思議です。Sans Ampの質感も気に入っています。
⑤Glide
analog fourを使ったビートトラック。シンセからビートまで一台で完結しました。インダストリアルと言われる雰囲気から影響を受けたノイジーなトラック。曲を聞いた友達から「今井寿」の遺伝子を感じたといわれて大ファンなので嬉しかったです。
⑥D-W
②Downの流れを組んだビートトラック。全編FLで完結。いっけん調和がとれているようで、聞き進めていくうちにだんだんと違和感を感じるようなアンバランス感を表現したトラックです。
⑦Krgecr-A09
サンプリングした音を変調して細胞が増殖していく様をイメージしました。素材として無機質だったものが機材を通して変化させることで有機的に感じようになる。そんな面白さを発見した作品です。
⑧Frozen Dust
アルバムタイトル曲。全編 歪んだギターを使用して作ったドローン作品。北極で吹雪に遭難する冒険家という架空の設定から情景をイメージ。自然の圧倒的な力を前にしても生き抜こうとする人間の強さを表現しました。
⑨LOST
ビットレートを落としたサンプルをいくつか重ねてエフェクターで加工。前曲Frozen Dustで表現した遭難する冒険家が、吹雪の中で意識が薄れていく様をイメージしたドローン作品です。霧がったような音がとても気に入っています。
⑩1krgec-A34+gt
アルバム最後の曲は変調したサンプルとディレイギターで作った曲。ギターのこの感じはゲッチングの影響かもしれません。とにかく固定観念から脱出したいと試行錯誤しながら録音した曲です。