北ヨーロッパ マケドニアのアンビエント/ドローンレーベル post global recordings より
通算4枚目となるフルアルバム「The Oblivion 」をリリースしました。
このアルバムは「忘却」をテーマに、人間が忘れゆくことの 強さ・儚さ・ 弱さ ・愚かさを表現しました。
1曲を除いては、ほぼギターとエフェクターで作ったギターアンビエント作品。
前作「 The Magical Seesaw 」でのアプローチをさらにサウンド面で推し進めた感じです。
このアルバムで実験した経験が、来年リリースされるアルバムを生み出すきっかけになりました。
「The Magical Seesaw」 「The Oblivion 」そして来年リリースされるアルバムは、
それぞれ扱っているテーマは違いますが、 僕の中で3部作のように感じています。
ぜひ聴いてみてください。
※PS
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お待ちしています。
Kurihara
The Oblivion 全曲解説
01. Window Modurations
早朝に制作したギターアンビエント作品です。静かな窓の外、誰もいない風景を見渡しながら録音しました。何度聴きなおしてももの悲しい響きがレクイエムのように感じます。自分で決めた曲順なのにこの曲がアルバムの1曲目というのも不思議、普段だったら絶対に最後の曲にしそうな雰囲気なのに。
02. Aurora Shapes
美しく静かなアンビエンスがずっと続くのではなく、ノイズ(歪み)という凶暴性と同居したような曲を作りたい。そう思って完成したのが Aurora Shapesです。変わったことを試したわけではありませんが、この曲での経験が今の制作にすごく影響を与えています。
03. CODE
アルバムの中で唯一シンセやピアノのフレーズが入っている曲。逆を返せばギターではない楽器が入っている曲。いつもギターはギター、シンセはシンセと曲ごとに分けてしまう癖があるのですが、この曲はどちらの楽器も一緒に使うこと、だけど音数はそこまで多く感じさせないことを意識して作りました。こういう雰囲気の曲もたくさん作りたいと考えています。
04. Forest Way
直訳すると「森の道」。とても深い森の中を彷徨っているような雰囲気ですが、どこか宇宙空間を感じませんか?この曲は 「The Magical Seesaw」の流れを色濃く受けているように感じます。制作時期もかなり近かったはず。
05. Listen Hear
タイトル通り「聞こえる」「聴こえる」という同じようでまったく違う意味を持つ言葉をイメージして作りました。 「Listen」と 「 Hear 」それぞれ違う意識でこの曲をきいたらどういう音像が浮かび上がってくるのでしょうか。いまでもたまに意識して聴きなおしています。
06. Oblivion
最後の曲はアルバムタイトルでもある「 Oblivion 」。「 忘却 」という意味です。このアルバムは「 忘却 」という人間が記憶を忘れてゆくことの儚さを表現しています。忘れるということは、あるときは喜びであり、そしてあるときは悲しみでもある。そんな曖昧で脆い感情を表現しました。
このアルバムを通して聴いていただいたとき、皆さんの心の中に何かひとつでも残るものが生まれたとしたらとても嬉しいです。
使用機材
Fender Japan Stratocaster
Boss RC-30
Electro Harmonix 2880
Electro Harmonix HOG
Strymon El Capitan
Strymon BlueSky
SAMS AMP Bass Driver
Palmer POKET AMP MK2
tc-electronic Hyper Gravity
Waldorf Blofelda
Ablton Live
The Oblivion 詳細
Title : The Oblivion
Artist : Teruyuki Kurihara
Label : post global recordings
Cut no : post 037
Ttracklist :
01. Window Modurations
02. Aurora Shapes
03. CODE
04. Forest Way
05. Listen Hear
06. Oblivion
This album is about oblivion. Oblivion, as a deep river of memories. People tend to forget everything, whether it is joy, sadness or regret. They repeatedly forget. But, these emotions don’t simply vanish. There are rather accumulated in the river of memory. At the turn of the season, almost out of the blue, memories come back. ‘The Oblivion’ is expressing the fragility of these forgotten memories, and Kurihara expresses this with the sounds of the guitar. It brings the listener on a journey into the deep and vast forest of oblivion. At times, a journey into deep waters. Stretched layers of sounds, deep ambient undercurrents. Hidden meanings lie amongst fragile (pieces of) tiny melodies. Just underneath the surface, the rumblings of forgotten memories twist reality into a different tomorrow. The old and outdated must be burned and destroyed in order for the new to resurface.
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サブスクリプション解禁
2019年12月4日 追記
The Oblivion が Spotify・APPLE MUSIC などストリーミングサービスでも聴けるようになりました。
プレイリストに入れて聞いてもらえると嬉しいです。
You can listen to “The Oblivion” on Spotify and Apple Music, Amazon, etc… I would be happy if you enjoyed it.